ゾンビランドサガ8話考察
語りたいだけ
- 1. サガジン
- 2. フランシュシュに気づく豪さん
- 3. フランシュシュの乗りに乗った仕事
- 4. デスおじの推し
- 5. 豪参戦
- 6. 身バレ
- 7. リリィの過去
- 8. 死因
- 9. 後悔
- 10. 赦し
- 11. 感想
- 12. 聖地など
1. サガジン
0:44
純子「これ嬉野温泉のオバケ記事を書いた記者さんです」
雑誌の記事。憶測で補足した文章は緑色です。
1行17文字で推定できない部分を✕✕で穴埋めしてます。
(i)記事本文
サガロックに舞い降りた天使たち
大古場新太
2018年7月20日。その日、
野外ライブ会場で奇跡が起きた。
の無名のグループが、悪天候の中でト
ラブルにも見舞われながらもたった2
曲分のパフォーマンスをやり遂げた瞬
間、会場は大きな歓声に包まれた。全
員で手をつなぎ、声援に答える彼女
らは有名な国内バンドでも、著名な海
外アーティストでもない。我らが佐賀
県を拠点に細々と活動するアイドルグ
ループ、いわゆる”ご当地アイドル”だ。
奇跡の現場となったのはサガロック
フェスティバル、通称”サガロック”だ。
サガロックは佐賀県佐賀市喜瀬川河川
敷を会場に開催される野外フェスだ。
会場となる喜瀬川河川敷といえば、イ
ベントが無いときはだだっ広い河川敷
に過ぎず、ランニングやスポーツなど
を行う人をちらほら見かけるくらいの
場所だが、その実、毎年開催される国
際バルーンフェスタの会場でもあり、
大きなイベントごとには使い勝手のよ
いイベント会場として県内では重宝さ
れる。そんな場所で開催されるサガ
ロックは7月19日から22日までの
最大4日間にわたって開催される。九
州最大規模とも言われる野外フェスと
なってる。
始めは地域で主催した営業イベント
に過ぎなかった。そこに物好きな主
催者である片桐さんが「どうせなら皆
が楽しめるおまつりにしよう」と嘉瀬
川の河川敷で開催すると、口コミでそ
の企画が広まり、ついにはインディー
ズバンドを集めた
会場中央部に✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕
臨むかのように✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕
ステージがおかれさまざ✕✕✕✕✕✕
まなジャンルのアーティストが✕✕パ
フォーマンスを披露する。✕✕サガ
ロック自体は他の野外フェス✕✕と
同じく多くのアーティストが出場して
いるが、近年では九州出身のアーティ
ストや、参加者からの推薦で✕✕✕
アーティストを募集するなど、多種多
様な音楽を広めることはもちろん、皆
が参加できる”おまつり”である✕✕✕
を主軸に幅広く参加者を集めている。
今回の奇跡の立役者達も、その一環で
ある推薦枠(ニューカマー枠とも言われるら
しいが)で出場が決まった。
「フランシュシュ」と名乗る彼女達は、佐賀
県唐津市を拠点に活動するアイドルグループ
だ。0号から6号と番号で呼ばれる彼女ら7
人(何故か本名は不明だ)で、唐津市や佐
賀市のライブハウスなどで活動を続けてい
る。これまでに目立った活動も無く、細々と
イベントや営業を続けていたようだが、地元
企業であるドライブイン鳥のテレビCMを彼
女達が演じるようになってからその歌声とハ
チャメチャな演技に静かに注目が集まり始め
ている。実を言えば、筆者自身もこのCMを
目にしてから、彼女達を気にするようになっ
た。ようは地元で少し人気が出始めたばかり
のご当地アイドルというわけだ。しかし、と
いうか当たり前というか、その注目度は他の
サガロック参加者に比べれば雲泥の差だ。
ファンの人数も数えるほどの彼女達に、一体
どのような奇跡が起こせたというのか。
イベント当日はあいにくの雨。午前中は晴
れて日の光が差し込んでいたものの、午後に
入ると一気に天候はがたつき、彼女達がス
テージに立つころには小雨だった雨も本降り
に近づき始めていた。野外イベントでの悪天
候はよくあることだそうで、毎年これくらいの
天候は当たり前だと主催者片桐さんは言
う。そうは言ってもロックフェス参加経験の
少ない筆者でも中止にしたほうがよいのでは
と思うほどの天候だ。だが、そんな心配をよ
そに他のアーティスト達も観客達も当たり前
のように演奏をこなしていく。順調に演奏が
進む中、アイドル達の順番が近づく。強くな
る雨脚の中、観客たちの多くは野外ステージ
へと足早に去っていく。”フランシュシュ”が
ステージに立つ頃にはステージ前の観客
は3割程度にまで減っていた。
雷鳴も鳴り響く中、初陣✕✕✕✕✕✕
とも言うべきステージが始まる。1曲
目はこれまでに披露したことの無い力
強く勢いのあるポップス。しかし、そ
の内容はおせじにも完璧とはいえない
ものだった。出だしからセンターに
立っていた黒髪ショートの3号が不調
な動きを見せていたのだ。ダンスの動
きも小さく、硬く、マイクを通して出
るはずの歌声も出ていない。体調が悪
かったのか、ひどくおびえた様子で舞
台に立っていた彼女の様子に✕✕観客
からも不安の声が漏れ始めた。✕✕筆
者自身もやはりご当地アイドルに力は
出ないのだと思いかけていた。だがし
かし、その不安を✕✕力強い歌声で
4号が吹き飛ばした。
3号の横に立ち✕✕✕✕✕✕✕拳と
共に蹴り上げ、✕✕✕✕✕✕筆者を
含めた観客を魅了する✕✕✕✕✕✕
とあっ✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕
て元のパフォーマンスを再現した。ご
当地アイドルとは思えない度胸と演
技。彼女に鼓舞されたかのように他の
メンバーも力強い歌声でステージの上
を駆け回る。入れ替わり立ち代わりで
次々と歌っていくメンバー達。3号の
可愛らしさ、6号の身軽さ、2号のは
つらつとした笑顔に、1号の迫真のパ
フォーマンス。持ち越した彼女達のパ
フォーマンスは他のアーティスト達に
も劣らない。そういえるレベルのもの
だった。だが、その曲終わりで、彼女
らに不幸が訪れる。
悪天候のの中、落雷がステージを直撃
したのだ。✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕
落雷が人体に✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕
0万分の一✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕
に
(ii)読み取れること
丁寧に取材されてますね。記事前半がサガロックの経緯、後半がフランシュシュのステージという構成です。
作中でまだはっきりと書かれていなかったことですが、フランシュシュの拠点は唐津市のようです。
アニメ5話6話でも出た通り、ドライブイン鳥のCMから大古場新太記者を含めた佐賀県民はフランシュシュに注目し始めました。最初は4号紺野純子に感じた既視感から取材し始めたようですが、サガロックのステージで起きた奇跡に圧倒され非常に好意的な記事を書いております。あれだけのものを見ればそりゃ推すよ。
3号(愛)の不調↓
4号(純子)によるフォロー↑
落雷↓
目覚めRETURNER↑
と起伏に富んだ展開でした。
2. フランシュシュに気づく豪さん
1:28
天本さん「あいつテレビ嫌いなんだよ」
佐賀県に佐賀建設という会社は見つかりませんでした。
1:52
子どもに何か思い入れがあるらしき豪さん。
強面だからお母さんに警戒されて子どもは離される模様。
2:15
サガジンのフランシュシュ特集で何かを見つけた豪さん。テレビ嫌いで普段見ないからドライブイン鳥のCMで気づくことはなかったのでしょう。
リアタイしてた時点では単純にリリィ推しになったのかなと思ってました。
3. フランシュシュの乗りに乗った仕事
光太郎「地域イベント、ミニライブ、ローカル番組。できることは片っ端から何でもやるぞ。今がお前らの攻め時なんじゃい!」
ステージライブ
ショッピングモールでミニライブ
地域イベント
これだけ仕事引っ張ってこれる光太郎有能プロデューサーすぎる。
左からトットちゃん、不明猫、がたごろう、不明かっぱ。
トットちゃんは鳥栖市イメージキャラクター、がたごろうは有明海の非公認キャラ。他はわかりませんでした。
チェキ会
光太郎「4号のみ、撮り下ろしサイン入りブロマイド販売となりまーす」
6話と7話を経て純子はチェキ会に参加しないキャラとなった。
4. デスおじの推し
5:55 チェキ会
5号の列に並ぶデスおじ(サワムラー)と2号の列に並ぶデスおじ(ライチュウ)。とはいえ初期からずっと追いかけてる古参オタクだから箱推しかもしれない。
7:23 蹴られたい
「凄か。ありゃソバットたい」
「がばい怖か。おっさん死んだっちゃない?」
「2号のああいうとこ良かな。蹴られたか…」
「う、うん」
2号推しの発言に5号推しも引き気味。
19:06
最後の方のライブにもしっかり参戦。
5. 豪参戦
6:26 6号最後尾
サキ「はぁ?ちんちくの列やん!」
さくら「リリィちゃんのファンとかな」
6:58 おさわり
豪「本当に…」
生前のファンなのか星川リリィにいたく感動する豪さん。
7:05 ソバット
蹴られる。
6. 身バレ
8:00
豪「すまない。あの子が、似ていたんだ」
サキ「あぁ?誰にだよ」
豪「7年前までテレビによく出ていた、星川リリィという名の子役に」
7年前でテレビによく出てたならそりゃ覚えているでしょうね。あくまで死人の空似と認識しているようですが。
8:12
愛「リリィの件はあの子だけの問題じゃない。私と純子なんか、特にね」
伝説のアイドルとなればいずれバレそうですね。記者が注目していたのも純子だし。
7. リリィの過去
リリィ「さくらちゃん、昼間のおじさんね。あれ、リリィのほんとのパピィなの」
「まさかパピィが来るなんて思ってもいなかった…」
「リリィはね、もうパピィのこと忘れようとしてたの。でもパピィは…」
パピィ!?うせやろ
9:23 マミィ
リリィ「リリィはマミィ似だから」
「マミィはお星様になって、お空から見ててくれるし」
リリィが頭につけてる星にはマミィが見守ってくれてるという意味があったんですね。
仏壇に位牌があるので真宗系以外の宗派である(真宗系は戒名を位牌ではなく掛け軸に書くので)ことがわかります。佐賀の仏教は禅系の宗派(臨済宗、曹洞宗など)が多いので禅系でしょう。
9:46
リリィ「『テレビは誰かと一緒に見られるのがいい。一緒に笑ったり泣いたりできるのがいいんだ』っていうのが、パピィの口癖」
「リリィはテレビを楽しそうに見てるパピィが大好きだった」
一緒にテレビを見るのが好きなパピィ。そしてテレビを見て楽しそうなパピィが好きだったリリィ。仲の良い親子だったんですね。
8. 死因
10:38
豪「足の毛なんて剃れば良かさ!まさおが少し大人んなった証拠ばい!」
足の毛?まさお?
11:22
ヒゲ?
リリィ「ヒゲえええええええええええ!」
豪「まさおおおおおおおおお!」
し、死んでる……
14:45
子役として多忙になったせいか目の下にクマができています。
14:59
医師「おそらく精神性のショック死です…倒れる直前、なんらかの強い精神的刺激を受けたと思われます」
働き詰めだったところにすね毛ヒゲという強いショックを受けて死亡。車に跳ねられたやら飛行機事故に比べるとだいぶギャグっぽいけど、ステージ上で落雷直撃だってあるしまあ。
9. 後悔
14:43
リリィ「リリィ、たまにはパピィとどっかお出かけしたい…」
豪「お出かけ?」
テレビのリリィに夢中で横にいるリリィを見ていない。
10:33
リリィ「そうやってパピィはテレビのリリィばっか見よる!ほんとのリリィのこと見てくれんやん!」
14:56
もうほんとのリリィは見れない。
15:11
もう隣にリリィはいない。
15:41
豪「わかっとる。あの子がまさおじゃないと、わかっとるんよ…」
細君も一粒種も亡くしたショックは図り知れずあんなに好きだったテレビをやりきれなさをぶつけるように投げ飛ばした。亡くなった人はもう帰ってこないのに後悔だけが残っている。
16:23
豪「おじさんにもね、君くらいの子どもがおったとよ。でもね、おじさんいいお父さんになれんやった」
「自分のことばっかりで、その子のことちゃんと考えてあげられんやった。」
「すまなかった。それだけ言いたくて。それじゃあ」
「すまなかった」と6号とリリィに対して謝っているわけです。そして許してもらうことも待たず立ち去る豪さん。未だにまさおの死を引きずっています。
17:41
さくら「ううん。リリィちゃんがお父さんを覚えとって、お父さんがリリィちゃんを覚えとったけん。今の気持ちがわかったっちゃもん」
リリィ「パピィ…ずっとリリィのこと大好きでいてくれた!なのに、なのに…」
パピィはずっとリリィのことを覚えていてくれたのに、リリィはパピィのことを忘れようとしていた。だから泣くわけです。
10. 赦し
18:25
リリィ「仕方ないよ、リリィゾンビだし」
愛「答えならもう出てるでしょ」
純子「あるじゃないですか、私たちだからできる方法が」
もうゾンビだからパピィと語り合うこともできないと諦めているリリィ。だけどフランシュシュだからできることがある。王道ですね、こういうのでいいんだよこういうので。
18:35
作詞:星川リリィ
18:37
作曲:巽光太郎
営業も作曲もレッスンもこなす有能プロデューサー。
18:40
振り付けは誰が担当してるんでしょうかね。愛が考えたと受け取るのは穿ちすぎでしょうか。
18:44
フランシュシュのチラシ。
子から親への招待状。
19:19
迷いながらも招待状を受け取ってくれたパピィ。
19:05
遠目からですがリリィだけ衣装が違うことがわかります。
21:20
リリィ「今日は本当に本当にありがとう!6号はね、テレビが大好きなの!これからたくさんテレビに出られるように、頑張るからね!」
「テレビの前で、笑顔になってくれたら嬉しいな!」
「会いに来てくれたこと、とってもとっても嬉しかった!絶対絶対忘れないから!」
「大好きだよ!」
新曲全体がパピィへのメッセージですが、その中でも直接的な語りかけ。
22:04
To My Dearest
さよならはやってくるけれど ずっと先だって思ってた
照れくさくて言えなかった言葉も 伝わらないまま消えてった
でもね!一緒にいられた日々の中で私は心から 笑ったり 泣いたり 笑ったり
たくさんの温もり 与えてくれた
大きな優しさ 教えてくれたの
この胸に空いた隙間は
埋まらないけど
今も 今も
暖かくて
あなたといた世界 あなたのいない未来
遠くへ離れてゆくけれど
貰った勇気は誇りに進むから
ずっと ずっと 見守っててね
いつの日も
会いたいよ 会いたいよ
そんな気持ち 消えないけれど 大丈夫
愛は 愛は 変わらないよ
いつまでも
会いたくて 会いたくて いつか 夢で また会えたら ちゃんと褒めてね
曲名は「最愛のあなたへ」とかそんな感じ。
故人から遺族への歌がこれほどにマッチするのはゾンビだからですね。フランシュシュだからできる方法なんです。
22:13
22:18
おそらく泣きながらのライブ鑑賞は初めてでしょう。しかし、今このステージが、リリィとパピィのためにあるステージだ。
23:18
壊してしまうほど嫌いだったテレビをまた見れるようになった豪さん。それはリリィが笑顔を届けてくれるから。
11. 感想
ゾンビランドサガ、なんてすごいんだ……(恍惚)
8話はゾンビとアイドルという要素があって初めてできる回でした。故人を偲んで行動するものはもちろんありますが、その逆というと生前に残したものを生きているものが後から拾うといった形になってました。遺言、回想などですね。しかしゾンビランドサガは脈は無くても突き進む。だから故人から生きたメッセージを遺族に送れるんです。
千の風になってとかすごい似合いそう。
12. 聖地など
15:47 656広場
佐賀県佐賀市呉服町にあるイベントホール。3時間約1000円、1日4110円で借りれるらしい。
656と書いて「むつごろう」と読みます。
佐賀のご当地グルメ。
沖縄のタコライスみたいなもんでしょ(適当)
佐賀県はアスパラガスの生産量全国3位の2790 t を誇ります。佐賀県内ではいちご、玉ねぎに次ぐ主力野菜となっています。