みぞれあんかけ焼きそばパン

ゲーム、アニメ、映画の感想

エロゲのクラウドファンディングに参加して

支援したエロゲ、クロスコンチェルト クラウドファンディング企画が無事完遂されリターンも届いた。

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写真には写ってないがタペストリーと設定資料集もある。

来月(2019年10月25日)には一般販売を控えており、このプロジェクトは成功と言えるだろう。

ここでは1ファンとしてクラウドファンディングに参加した流れを書き留める。

 1. メーカーがクラウドファンディング企画を立ち上げる

クラウドファンディング企画が始まったのは2017年8月5日。あっぷりけ10周年を迎えた年だった。同年1月には8作目となる月影のシミュラクル -解放の羽-が発売され、さらに10周年を祝ってライブも開催。霜月はるかの Long for ... で優勝!w

順調に見えたが内実そうでもなかったらしく、ブランド活動停止の危機にあった。そんな状況下でなんとか作品を世に送り出す方法としてクラウドファンディング企画を立ち上げたそうだ。

 

2. クラウドファンディングとは

これこれこういう商品を作りたいからお金出してくれる人を募集しますというもの。お金を出してくれた人には完成した商品をお渡ししますというのが多い。

この形式は別に目新しいものではない。神社や寺を訪ねた時、金○○也に人名や会社名の書かれた木札、灯籠、鳥居が並んでいるのを見たことはないだろうか。あれは寺社仏閣に奉納した人たちである。建て替えなどの修繕費を支援してくれる人を集めお金を出してもらい支援者の記名をするのである。最近の例では熊本城の一口城主があった。

伏見稲荷の千本鳥居も奉納によって立てられたものだ。いつでも奉納を受け付けているので今から千本鳥居の一角に自分の名前を刻むことも可能だ。最低でも一口18万するようだが。

 

2. 支援する

あっぷりけファンなので支援することは決定事項。クラウドファンディングは支援した金額に応じてリターンが変わるので報酬のグッズなどを見て判断することに。ゲームを遊ぶだけ(DL版のみ)なら7800円でいいのだが、複製色紙なども欲しかったので3万円のコースに。ソシャゲのガチャにつっこむより有意義なので。

 

3. 目標金額達成

2017年8月9日に最低目標金額1500万円を達成。わずか4日で1500万円が集まったことに驚く。

支援者募集は2017年10月5日まで続けられ、最終的に3900万円の支援金が寄せられた。中には一口300万円のコースに申し込んだ猛者も見受けられた。

 

4. ゲームができるまで

目標金額が達成されたならプロジェクトは進められる。とはいえお金を出しただけの支援者にできることはないのであとはゲームの完成を待つだけである。週1回に生存報告代わりの4コマがアップロードされ時々開発中ゲームCGなどが支援者限定で届けられる。

この時点では完成予定日のアナウンスはなく、いつできるかはわからなかった。エロゲーマーは待つのになれているので自分が死ぬまでに出してくれればいいやと思い他のエロゲをやっていた。発表から発売まで10年かかった名作だってあるのだ。

 

5. 延期、そして完成

4コマ漫画ばかりだったお知らせに変化が現れたのは2019年2月、メインビジュアルが公開された。ここから毎週のように更新されていた4コマはなくなり、月1回のCGラフ公開などに切り替わった。追い込みにかかった様が感じられる。

4月末、リターン送り先住所を今一度確認してほしいとのお願いが。7月完成見込みとのことだった。

そして7月には1ヶ月延期するというお知らせが。エロゲーマーは延期に慣れているのでどうということはない。また他のエロゲをやっていた。

8月中旬にはグッズ生産が完了。あとはゲーム本編の完成を待つのみとなった。

そして9月1日、ついにマスターアップを迎えDL版の案内が届き支援者がゲームをプレイできるように。

今年の8月は猛暑もあっただろうにかなりのデスマーチを敢行したきらいがあり、DL版はごく一部に誤字も見られた。製品版ではちゃんと修正されているので心配はない。

9月末にはパッケージ版とグッズも届き、自分にとっての支援とリターンは完了した。

6. 総評

とにもかくにもクロスコンチェルトが完成したことを祝いたい。あっぷりけファンとして続編は待ち遠しいものなので、活動停止されるよりはクラウドファンディングという手法を選んでくれたことが嬉しかった。

ゲーム本編はプレイ時間30~40時間といったところだろうか。十分なボリュームがある。ゲーム本編も大いに楽しめた。あっぷりけファンを存分に満足させる出来だった。アペンドと過去作ヒロインFDの制作も決まっているのでこの先も楽しみである。

しかし購入するであろうファン層は自分のようにクラウドファンディングのリターンでゲームをすでに手にしているし一般販売は売れるのだろうか、そこが心配ではある。

あっぷりけがまた体力を取り戻すことを願う。