みぞれあんかけ焼きそばパン

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MTGアリーナミシックランク到達覚書

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200$課金してプロツアーなどの大きな大会で入賞したデッキをコピーして毎日デイリーミッション達成する程度にやってればそのうちミシックになると思う。

 

1. MTG

MTGそのものに触れるのはMTGアリーナが初めてで、俺にとってアリーナ歴=MTG歴だ。とはいえTCGはいろいろやっていたしデュエルマスターズも少しやったことがあるのでルールを覚えるのにそう苦労しなかった。

 

2. MTGアリーナインストール~カードを覚える

ラブニカのギルド環境のころはまだ公式日本語化されていなかったので有志作成の日本語版カード表示アプリケーションを使ってカードテキストを読んでいた。だがそのうちMTG英語に慣れたのと効果を覚えたのもあり英語版のままでもあまりプレイに支障はでなかった。ラヴニカの献身が来てしばらくすると公式日本語化もされ新しいカードの効果を読むのがずいぶんと楽になった。

 

3. カード資産を集める~ドラフト戦

構築戦で勝ちたいなら60枚のしっかりとしたデッキを組む必要がある。そのためにはとにかくカードを集めなければならない。手っ取り早いのはジェムでパックを買うことだろう。次にドラフトをやることだ。ドラフトは0勝3敗でもパックを買うのと手に入るカード枚数に差はなく、6勝以上できれば参加費以上のジェムが返ってくる。そして何より構築戦と違ってお互いにパックから出たカードでデッキを組むのだからカード資産による差が少ない。だがその思い込みが罠だった。

ドラフトははっきり言ってかなり実力の差が出る。どのカードをピックするか、どういうデッキを目指すか、コンバットはどうするのか。土地17枚、クリーチャー15枚、スペル8枚のバランスにしろという指針しか理解できなかったのでそれはもう驚くほど勝てなかった。良くて4勝3敗、普段は1勝3敗やら0勝やらと酷い有様だった。構築戦はミシックに到達した今でもリミテッドでミシックに到達できる自信はまったくない。ゴールドを抜けることすら怪しいんじゃないか。

それでもドラフトそのものは楽しかった。25$課金したジェムを使い果たすくらいに遊んだ。

 

4. 構築戦BO1への挑戦

楽しいとは言えどドラフトで派手に負け散らかしてばかりいると嫌気がさすものだ。

自炊するセンスがないのなら出来合いの惣菜を買うに限る。ドラフトはもう辞めて構築戦をやることにした。デッキは適当に検索して出てきたものを組むことにした。

最初に目をつけたのは鉄葉ストンピィだ。理由はいくつかある。

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①クリーチャー中心: MTG初心者にスペルはいつ唱えればいいのかわかりにくかった。クリーチャーはとりあえず出して殴ればなんとかなる。

②単色: 色事故の心配が皆無でレア土地を要求しない。

③マナカーブがきれい:ノワールのエルフ→鉄葉のチャンピオン→無効皮のフェロックス→ガルタと各ターンでやることが単純明快で迷わない。

④妥協構築ができる:ノワールのエルフ4枚、鉄葉のチャンピオン4枚、ガルタ2枚にあればあとは適当に緑のクリーチャーを入れておけば形になる。

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そんな構築戦初心者の時にラブニカのギルド環境下で組んだのがこのデッキだ。お世辞にもいいデッキとは言えない。WCもカード資産もないからとりあえず持ってる緑のクリーチャーで穴埋めした60枚になっている。

とはいえ鉄葉のチャンピオンとガルタで殴ってるだけで勝てることもあった。

 

5. トップメタとの遭遇

なんちゃって鉄葉ストンピィでランク戦を続けシルバー帯を抜けてゴールド帯に来た時それは現れた。

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ゴルガリミッドレンジである。

探検による土地ドロー、みるみる大きくなる野茂み歩きチュパカブラ暗殺者の戦利品といった豊富な除去、毎ターンアドバンテージを得ていくプレインズウォーカー。なんちゃってストンピィでは全く歯が立たなかった。

ランク戦を勝ち上がるなら60枚がしっかりとメタゲームに適応したデッキを組まなければいけないと実感した。

 

6. ラヴニカの献身追加とラブニカ構築戦

ラヴニカの献身が来てからは何度もシールドをした。そしてラブニカ構築戦を好んでプレイした。

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理由は単純で、ラブニカのギルドと献身のカードだけで戦えるからである。イクサランやドミナリアのカードが必要ない。

ラヴニカ構築戦はギルド門デッキが強かった。

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7. ゲートランプとの出会い

ラヴニカ構築戦でギルド門デッキを使っていると「これは構築戦でもいけるのでは」と思い始め持ち込んだ所、はたしてうまくいった。この時は神話レアWCが3枚あったのですべてハイドロイド混成体に交換してデッキに入れるといい働きをした。

上記のメインギミックが全てアンコモンありさらに土地はすべてコモンのギルド門でもいいのでアリーナを始めたばかりでも組みやすいデッキだ。

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調和の公有地にレアWCを使う勇気さえあればあとは持ってる大型クリーチャーを入れて形になる。安くて、トップメタとは言わないまでも戦えるデッキだ。ギルド会談下で迂回路を唱えて2マナブースト2ドローすると気持ちがいい。このデッキでゴールドからプラチナ4までは来れた。

 

8. ハゲの力

そしてプラチナ帯に来てハゲの洗礼を浴びた。MTG最強のハゲ、ドミナリアの英雄、テフェリーである。

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書いてあること全てが強い。ギルド門では集団強制でしか対処できないがそれもアンタップした2マナから否認で打ち消される。テフェリーの強さを目の当たりにして俺は思った。こんなに強いカードなら自分で使えばよくね?と。

9. BO1エスパーコントロール

使うと決めたならまずテフェリーの入手である。献身シールドの時に課金した100$の余りでパックを開封し集めたWCとたまたまイベント報酬で手に入れたの1枚をあわせ、3枚のテフェリーを用意した。あまりにも強いからデッキに6枚くらい入れてもいいとは思うがなぜかこの時3枚だった。適当にネットで拾ったレシピに足りないカードは代用できそうもので組んだ。

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色拘束の強いデッキなのにショックランドもチェックランドも足りてないという舐めプ。テフェリーのカードパワーで勝てることは多かったが。

予見のスフィンクスが入っているのはBO1ならアップキープ時の効果が活用できると思ったから。実際はただのノイズだった。

 

10. BO3への移行

プレシーズン2ではBO3でもランクマッチが行えるようになった。BO1で大量発生している赤単に轢き殺されるのにも辟易していたところにこのアップデートは嬉しかった。

BO1はデッキ相性差でそのまま終わるがサイドボードがあればお互いに対策を取り合った勝負になるのでMTGの醍醐味が味わえる。あと赤単が少ない。

 

11. WC集め

BO3でエスパーコントロールをやるにはまずデッキを完成させなければいけない。代用でもなんとかなるのは「吸収」を「悪意ある妨害」にするくらいである。3点ゲインの有無が響く試合もあるが、一応3マナの打ち消し呪文であることには変わらない。

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だが土地は妥協してはいけない。ギルド門ではチェックランドの代わりにならないのだ。ただでさえ遅いデッキなのに色の確保まで遅れたら何もできず負けてしまうことも多い。あとで他のドラフトにも参加しようと考えて余らせていたジェムをすべてラヴニカの献身とラヴニカのギルドに費やした。2色土地24枚体制には3枚届かず21枚だったが、BO1時代の12枚などというふざけた配分に比べればかなり安定するようになった。

 

12. デッキ選択

デッキはプロツアー入賞した中からなんか適当にコピーした。初心者の自分が考えるより熟練プロプレイヤーが練りに練ったデッキの方が強いのだからまずはお手本を真似する。だがどうやって勝つのかはやらないとわからない。

MTGのコンバットは複雑で、いかに相手のライフを0に追い込むかというのが難しい。一番プレイングの差が出るのではないかと思う。

しかしエスパーコントロールに複雑なコンバットはない。そもそもクリーチャーがメインデッキに入らないこともザラにある。相手の脅威をさばき、テフェリーを着地させ、守り切れば勝つ。テフェリーという太い勝ち筋が存在しているためゴールが明確だ。同じ理由でターボネクサスもデッキ選択肢に入ったのだが、すでにテフェリーにWCを使い切ったあとだったのと荒野の再生の解決時にいちいち手動でマナを出すのがめんどうに見えたのでやめた。

 

13. 練習

とにかくまずはデッキを使ってみる所から始めなければならない。何度も負けていく中でこのデッキはこのカードを止めなければいけないというのが見えてくる。サイドボードプランに関してはこれも熟練プレイヤーの研究成果を真似することができる。とはいえやっていくうちに必要なカードと不要なカードはなんとなくわかるのだから、サイド入れ替え自体はそこまで苦労しない。サイドボードに何を用意するかはしっかりとメタを読みきらねばいけないので難しいが。

それとこの頃から実況動画も作り始めた。目的は動画投稿そのものよりも、作る過程で自分のプレイングを見直すためにある。なぜ勝てたのか、なぜ負けたのかを振り返るのにリプレイほどいいものはない。時間を置いて見ることで客観的に自分のプレイを観察できる。そうして見つけたミスを次はしないようにする。

 

14. ミシック到達

そうしてシーズン2の終わりにミシックに到達した。MTG初めて2ヶ月でもミシックには到達できるので、挑戦する価値はある。今のスタンダード環境は群雄割拠でどのアーキタプでも可能性はあり非常にいい環境だと思う。荒野の再生ネクサスも使われるとこんにゃろとなるが、ああいうのが環境に存在すること自体はいいだろう。腹は立つが。

 

15. 紙のMTGをやるのか?

MTGアリーナは楽しんでいるが実際に紙のMTGをやるかというと怪しい。

紙のTCGは他のゲームをメインにしているし新たにMTGを始めるなら対戦相手を探す必要がある。何よりデッキを組むための出費が少々厳しい。MTGアリーナは150$の課金でエスパーコントロールを始めいろいろとデッキを組んで遊べているが、紙ならエスパーコントロールだけで7万5千円はかかるだろう。そしてずっとエスパーコントロールとの対戦に付き合ってくれる奇特なプレイヤーは少ないだろう。

紙のMTGをやるならモダン環境で友人に合わせたカードパワーのデッキで緩く遊ぶ程度になると思う。