東北に行ってきました。
東北のどこかというと6県全部です。
1. 旅行前の計画
そんなものはない
2. ルート
総走行距離約3200km
3. 福島県
(1)会津若松
レストランもついてるので車中泊ついでに晩飯。この日のうちに会津若松入りを考えていましたが工事で夜間通行止めのため朝までここで足止め。
鶴ヶ城天守閣。堀の中に鶴ヶ城公園駐車場があり車で入って行けるのは新鮮でした。復元だろうが天守閣のある城はいいものです。
近くには福島県立美術館がありそこで日本刀の展示も見てきました。隕石で作った刀という珍しいものが見れました。
会津藩家老西郷頼母の屋敷だそうで。菊がたくさん並んでいますね。犬を連れた人がここでインスタバエルフォトでも狙ったのか犬にカメラ目線させようと地面を踏み鳴らしていたのが楽しそうでした。
中には一族自刃の間という戊辰戦争の際に女子供に至るまで21人が自刃したという部屋があります。覚悟ガン決まりすぎる。
次は飯盛山へ。白虎隊最後の地として有名な所ですね。うんざりするようなクソ長石段ですが右側にエスカレーター(課金コンテンツ)があるので足腰に不安のある方でも安心。自分は無課金ユーザーなので登りました。
白虎隊記念館は戊辰戦争で使われた軍備などが展示されています。白虎隊自刃の図もあるので寄るのもいいでしょう。昔は市内の小学校に展示する計画もあったそうですが葉隠の読みすぎではないでしょうか。
ここが白虎隊最後の地。鶴ヶ城が見えるらしいのですがガスでよく見えませんね。
(2)猪苗代
五色沼。紅葉盛りというのもあり非常に観光客が多かったのでハイキングコースを少し歩いて人の居ないところへ。
こんな道を歩かないといけない上に踏破しようとすると4km歩くハメになるので登山の準備をしないとだめですね。数百m行って途中で引き返しました。
日が沈んだので郡山まで行き健康ランドで風呂入ってそのまま寝ました。
(3)二本松
この日は仙台で用事があったのですが早くに済んだのでちょっと引き返して二本松城へ。
二本松少年隊の悲劇の場でもあります。戊辰戦争に負けたからとはいえ会津こんなんばっかだな。
(4)白河
甲子園の旗が越えられないことで有名な白河の関。江戸時代に「どうも白河の関はここにあったらしい」という調査があったとか。
白河市はこみっくがーるずの主人公かおす先生こと薫子の出身地でもあります。
早朝の人がいない時間なら思う存分かおす先生ごっこができておすすめです。
白河小峰城。中の階段が急なのではしごを上り下りする感覚でやりましょう。
砂利の東駐車場が空いていて停めやすかったです。
南湖神社ではなんとお神酒のおすそ分けが。車でなければ飲んでた。
翠楽苑の紅葉も見事。
4. 宮城
(1)仙台
仙台城跡が予想以上にがっつり山で登るのが大変でした。おとなしくバスで行くべきでしたね。自分が行った時はちょうど結婚式の写真撮影が行われていました。華やかでしたね。
(2)松島
かの有名な松島。無課金なので町営駐車場に停めて歩いて松島の海岸まで行きました。財布を車に置いて来たけどまあええかとそのまま行ったら島へ渡る橋が課金コンテンツでした。時間も遅く取りに戻っても間に合わないので一通り海岸を歩いて終わりにしました。
5. 岩手
(1)三陸
高い防波堤の工事が進んでいます。ここの公園はなんか犬が放されてて自分の後ろずっとついてきてました。
奇跡の一本松だとか。向こうに見える建物が津波の壮絶さを物語ります。
(2)滝観洞
仙人峠道路の途中にある鍾乳洞。
最奥にある滝は圧巻。
滝観洞は1km弱の道を往復することになるので後半息があがりかけました。入り口で長靴とカッパを貸してもらえるので装備の心配はあまりいりませんが歩きやすい服装であることに越したことはありません。
(3)遠野
遠野物語の街。座敷わらしとカッパ伝説が有名でしょうか。
行き止まり表示の代わりに「この先にカッパはいないみたい…」という看板が立ててあり風情を壊さないようにという配慮がされていました。
とおの物語の館、伝承館も楽しかったです。
6. 青森
(1)恐山
ここを地獄と極楽に見立てたのもわかるほどの風景でした。賽の河原はここにあった。
(2)大湊
海軍の大湊警備府、今は海上自衛隊がいます。
海自カレー普及会なるものが、イラストがBALDRSKY、まよチキ!などの菊池政治先生だし。
(3)陸奥横浜駅
CLANNADの聖地。
菜の花畑も行きましたが秋なので当然何もありません。
(4)龍飛崎
(5)高山稲荷神社
鳥居のトンネルは迫力がありますね。
(6)五所川原
太宰治の生家斜陽館。父津島源右衛門は250町歩を抱える大地主だったとか。
また五所川原は吉幾三の生まれた土地でもあり吉幾三ミュージアムなるものもあります。
(7)弘前
看板だとどこも「藩祖津軽為信公が津軽を統一し~」から始まっています、なにか足りませんね。博物館の映像だとちゃんと南部晴政と抗争した所から始まりました。
(8)八甲田
「天は我らを見放した」
(9)奥入瀬渓流~十和田湖
紅葉の中流れる渓流という風光明媚な場所。ただ山道に観光バスが路駐しまくる上多くのハイキング客が歩いているので運転が不慣れな人にはおすすめできません。
(10)岩木山
大雨で写真撮ってる場合じゃなかった。
(11)青池
遠くからでも沈んだ木が見えるほど。
この白神山地の日本海側の国道101号線沿い、鰺ヶ沢から能代に至るまでの数百km間にガソリンスタンドが非常に少ないのでガス欠には気をつけましょう。ENEOSは秋田市まで出ないとありません。
7. 秋田
(1)抱返り渓谷
紅葉盛りで見頃。
残念ながら最奥の滝だけは台風19号の影響による通行止めで見れず。
(2)角館
桜の時期が一番の見頃ですが、紅葉の角館も素晴らしい。ここも結婚式の撮影していました。
(3)乳頭温泉郷
鶴の湯、最も秘湯感があるらしいがそれ目当てに観光客が押し寄せてもはや秘湯じゃない。
あと構造がこんな感じになっており混浴露天風呂(実質男湯)が更衣室へ行く通路から丸見え。この通路を露天女湯へ行くためご婦人がかなり通るのでちょっとのんびりつかりにくい。しかも人が多すぎて芋洗い状態。建物だけみて他の温泉行ったほうがいいですね。
宿は隣の大仙市が(月イチ花火の日でなければ)取りやすいです。
8. 山形
(1)銀山温泉
大正時代の旅館が今も残る温泉郷。泊まろうとするとバリ高なので無課金ユーザーは日帰りです。
温泉むすめは推し得。
あとミス・モノクロームが歓迎してくれる。
(2)米沢
「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」と言ったお方。
稽照殿と伝国の杜の展示品は非常によかった。
上杉伯爵邸がレストランになっています。1食6000円は用意しないといけない課金ユーザー向け。無課金なので庭園覗いて引き返しました。
9. 振り返って
東北から東北への移動は距離も遠く大変でした。電車で東北は周れないというのもよく理解できました。全部東京へのアクセスに全振りされている。
東北ですら日本海側と太平洋側の差がありましたね。新幹線通ってる部分とそうでない所は街の規模が違う。
(1)福島県
会津藩なだけあって幕末のごたごたや賊軍の引け目を引きずっていた感が各所に残りますね。
(i)会津若松
歴史あるいい街。観光地として整備もされてるので巡りやすい。東の方に足を伸ばせ猪苗代湖に磐梯山と自然もあるし温泉もある。
(ii)郡山
福島中通りに位置し磐越道と東北道、磐越東西線と東北本線が交差する交通の要所で福島のへそと呼べるのでは(位置的にはさらに北の本宮市がへそらしいが)
道路も広いし店も多いしでとても便利。福島で泊まるなら第一の選択肢に上がりそう。
(iii)二本松
山あいの小さな村って感じ。奥羽山脈が阿武隈高地にぶつからんほどにせり出してるから平地が少ない。歴史はあるけど城は天守閣が残ってないし再建の予定もなさそう…。縄張りがほぼ残ったまま城址公園になってるので山城に思いを馳せるにはいい。
(iv)白河
まさに地方といった感じ。住むならこれくらいのほうが静かでよさそう、新幹線も通ってるし。
(2)宮城県
仙台が強すぎて環境ワントップ。
(i)仙台
人口100万人と旧帝大にプロ野球チームを抱える東北の雄。車社会なのに人が多いせいで渋滞がやばい。地方中枢都市として発展しきってるせいで観光する街では無い気がする。働く場所。地元だけあって楽天ファンは多くだいたい石井GMの悪口言ってて笑った。
(ii)三陸
津波の傷跡はあえて残しているもの以外もうない。海岸沿いで進められている防波堤工事に災害の記憶を見る。各所に避難所となる高台への案内板が立っていて教訓を活かそうとしている。
(3)岩手
県のメインは北上盆地。某当選連チャン議員パワーで山の中ですら道路が立派。
(i)陸前
宮城三陸と同じような感想を持った。こちらは復興祈念公園があり災害の記録を詳細に見れる。津波の被害当時の建物をそのまま残してるのもあり爪痕を見れる。
(ii)遠野
山里の寒村ってイメージぴったり。事実そうなんだけども。各スポットの駐車場はそんなに広くない上一部駐車場がないところも。観光するなら自転車がいいかもしれない。来るなら遠野物語とは言わずともカッパと座敷わらしの民話は抑えておくべき。
(iii)盛岡
予想以上に栄えていてびっくり。片側3車線の広々とした道路と随所に張り巡らされた高架で車の動線がよく考えられている。
(4)青森
南部下北津軽各所に観光スポットがあるので1日では回りきれない。最低でも1泊2日の行程が欲しい。
(i)むつ
南部から下北半島にかけての八戸~三沢~六ケ所村までは立派なバイパスが延びてるあたり原子力マネーは偉大。六ケ所村過ぎた途端道路がやる気をなくすのでそういうこと。半島はその構造上どうやってもアクセスが不便になるので田舎になるものだが、本州最北の半島だけあって寂れっぷりもひとしお。かろうじて電車(大湊線)が通っているのが奇跡に思えるレベル。だが恐山だけで青森トップの観光地(俺調べ)たりえる。アクセスの悪さすらも価値になる。
(ii)五所川原
これこそ東北。畑、田んぼ、たまに家、寂れたパチ屋、川、遥かに望む津軽富士。100年経ってもここは変わらないだろう。
(iii)弘前
津軽為信公の時代より続く歴史ある街。武家屋敷保存区域もあり観光地として非常に満足。酒もうまかった。
(iv)白神山地
広大なブナ林に埋め尽くされてな~~~~~~~んにもない。ガソリンスタンドもない。コンビニは50kmおきにある。こんなところにも家が並んでいて驚く。買い物どうしてるのか。「人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布」として世界遺産に登録されたらしいけどそりゃ誰もこんなところ開発しねえよ。
(5)秋田
東北 of 東北。田んぼ田んぼ田んぼちょっと街田んぼ田んぼ田んぼの繰り返し。
(i)秋田市
道路は曲がりくねってるし狭いしそこそこ車通るしで運転しにくいことこの上ない。見るべきものも見つけられなかったのは探し方が悪かったのだろうか。はっきり言って観光には全くおすすめできない。おまけに秋田新幹線も意味不明な曲がり方してるしなんだここは。
(ii)角館
非常に素晴らしかった。秋田市の文句全部忘れた。武家屋敷が残る町並みに枝垂れ桜と紅葉が植わり風光明媚。春にもう一度来たい。角館の街を隅から隅まで眺めるために秋田に来る価値がある。田沢湖の方へ山を登れば乳頭温泉郷もあり(鶴の湯以外は)人も多くなくのんびりできる。休暇村が駐車場も広く設備も新しくきれいなのでおすすめ。露天もちゃんと男女別だし。鶴の湯は見に行くのも入るのも人が多すぎておすすめできない。
(iii)大仙
毎月花火大会をやってるらしい。スナック、居酒屋が多く飲み歩くのによい。酒がうますぎて気づいたら諭吉飛んでた。
(6)山形
(i)酒田
地方の街って程度に栄えてた。飯食うにも買い物にも困らない。海が近いだけあって魚がうまい。
(ii)尾花沢
the 田舎。でも銀山温泉があるから…
(iii)米沢
米沢城址の周囲は観光スポットが多い。舞台だけあって大河ドラマ天地人を推してる。米沢牛はびっくりするくらいのお値段がしたのでこれを食える身分になりたいなと思いました。