映画 HELLO WORLD とてもおもしろかった。
映画の内容は上映されたありのままであるから特に解説する必要もないと自分は感じた。しかしそれは自分がエロゲをよくプレイしていたからかもしれない。なぜそうなのかを少し整理して書き残す。
語るにおいて映画 HELLO WORLD はもちろんいくつかエロゲのネタバレもしてしまうので少々扱いが難しい。
映画 HELLO WORLD を楽しめた人にはこちらのエロゲもおすすめ!と書いてもいいのだが、それ自体がエロゲのネタバレになってしまう恐れがある。
「続きを読む」以降に前提となるエロゲを列記しておく。
映画を見てなおかつちょっと前の(2008年~2013年くらいの)エロゲもそのうちやりたいと考えてる人はエロゲのネタバレにもなってしまうので注意されたし。
1. 前提知識となるエロゲ
・BALDR SKY
・BALDR BRINGER
・終わる世界とバースデイ
2. 映画視聴前に予想していたこと
このすばの映画などを見に行った時に劇場で流れた予告映像からは10年後の自分というキーワードを。そしてHELLO WORLDというタイトルからはプログラムで作られた仮想の世界ではないかという予想をしていた。「Hello world」と表示することがプログラミングでいう「本日は晴天なり」なので。
10年後の自分が現実世界での何かしらの問題を解決する手段として仮想世界に dive するという展開になりそうだなと思っており、実際その通りだった。
見る前から展開を予想してしまうというのはストーリーを新鮮に楽しむことができなくなるので避けたい行為だった。しかし劇場に足を運ぶ機会が多く何度も予告映像を見てしまったので自ずとそうなってしまう。
3. 映画視聴して
公開からしばらく経ったせいか観客が自分の他に1人しかいなくほぼ貸し切りだった。
予想してたこの世界がプログラムによる仮想の世界だという点は開始十分で答え合わせがあってその通りだった。幸い作品の根幹の謎というわけではなかったのであとは存分に映画にひたれた。
最初にも述べたようにストーリーは映画で説明されたことそのままなので外部から特に注釈が必要とは感じられなかった。「そういうものとして納得する」と言うのがふさわしいのかもしれない。
4. 納得しやすかった理由
作品の評価をするとき「〇〇(別の作品)みたい」と言及するのはあまり好ましいものではない。しかしながら「これ進研ゼミでやったところだ!」と思ってしまったことは事実なのでそれを書き連ねていく。
(1)現実世界とほぼ変わらないほどにシミュレートされたネット空間
BALDRシリーズの「仮想空間」のようで理解しやすかった。
(2)未来を変えるために過去にやってくる
これはエロゲに限らずよくある展開だ。
(3)プログラムでシミュレーションに介入する
いわゆる「チート」だ。データで作られた世界なのだからデータの値を書き換えることで望む現象を引き起こせる。
(4)現実世界への脱出
シミュレーションの仮想世界に入ったのなら、帰ってくることもできる。
(5)植物状態からの復帰
脳にシミュレーションからバックアップを復元する。
(6)データによる人格の再現
死んでしまった人でも忠実にシミュレートされたデータがあれば生きていた時の人格を再現できる。
(7)新たな世界の誕生
観測者が生まれたことによって新たに観測される世界が生まれる